ローラン・グラッソ
《エクリプス》は、英語で太陽や月の「食(蝕)」、つまり太陽と地球の間にちょうど月が入って太陽の光が周囲だけに見える日食や、太陽の光が地球に当たった影が月に映る月食を意味する言葉です。いずれも稀にしか見られない宇宙や天体の神秘です。パリを拠点に活動するローラン・グラッソは、日食や月食のように、森羅万象の神秘的な現象や、太古の人々がそうした自然現象に感じていた畏敬の念などに関心を持っています。日本では『日本書紀』にも日食に関する記述がありますが、科学がどれほど進化しても、私たちが住む世界はかわらず不思議な現象や神秘に満ちています。《エクリプス》が放つネオンの光と六本木ヒルズ展望台から見える広大な空を眺めながら、壮大な自然の世界へと想像を広げてみましょう。
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2015 E1802