篠田太郎
「世界中同じ月が本当に見えるのだろうか?」 こんな素朴な疑問から、篠田太郎の《月面反射通信技術》プロジェクトは始まりました。廃材の段ボールで作った自作の天体望遠鏡をビデオカメラに接続し、これまで世界のさまざまな都市で、月が画面を横切る様子を撮影してきました。どこに住んでいても人々は同じ月を見ているはずですが、お天気だけでなく、気候、湿度、温度などによって見え方は違うそうです。THE SUN & THE MOON Restaurantの映像は、東京、イスタンブール、リムリック(アイルランド)、ボストン、ローマ、バーゼル(スイス)、ロサンジェルス、そしてシャルジャ(アラブ首長国連邦)で撮影された月です。随分早く動いているように思えますが、これが月の実際の速度だそう。お月さまが出るディナー・タイム限定の上映です。